カタールワールドカップ スペイン VS コスタリカ スペインの戦術

スペインとコスタリカ戦について書いていきます。

試合展開、結果はすでに報道されていますが、スペインの圧勝でした。
試合前にはワールドカップレベルでここまで得点を重ねるとは予想できませんでした。

得点以外のスタッツが非常にすさまじく、コスタリカはシュート本数が0本、スペインのパス成功数は1000本となっています。
得点という結果の一部だけでなく、内容が、すさまじいものでした。
スペインのコンディションがかなりピークに近いというところも解説で指摘されていましたが、明らかにコンディションも整っていました。この点はトーナメントでコンディションが維持できるかは一つのポイントかもしれません。

対してコスタリカも試合開始自体は自信をもっていたと思います。難しい試合になるのは想定はしていたと思いますが、まさかここまでかというのが試合後の感想なのではないかと思います。

 

スタメンです。

スペインVSコスタリカ

スペインVSコスタリカスタメン
戦術的な面での考察

スペイン代表はかなりワイドに開く形で、トーレス・オルモ選手がポジション取りをしていました。また、ガビなど中盤の選手がその生まれたスペースに入る形で攻撃時には5枚が並ぶ形になります。DFとしては、DFとDFの間に選手がいるため守りずらいということになります。
また、スペインはパスを展開することで、DFのマークがずれる、スペースのずれを作り出して、空いたスペースから展開する手法をとります。

スペイン戦術 ワイドにポジションをとる

スペイン戦術 ワイドにポジションをとる

上図は極端ですがスペースを作るためのポジションを取ります。

もう一つは、スペインも攻撃時には3バック気味にして、サイドバックが攻撃的なポジションにも入ります。基本的にはバランスを取りどちらかが上がれば、片方が下がるというような動きとなります。

サイドバックインサイドハーフの位置に入ることがあれば、縦への動きを取る場合もあります。コスタリカ戦でいえば、アルバとオルモのセッションというか、状況に応じてポジションを入れ替えたり、トライアングルを作りサポートするというような動きです。特にブスケツの横のポジションに入ると、スペースを埋めることが可能になるので安定にもつながります。

 

スペイン戦術2

スペイン戦術2

 

スペインは攻撃陣がポジションを入れ替えつつスペースをパスで作り、そこを起点としていきます。高速にボールを回すため、コスタリカの選手が後手にまわざるを得ない状態となります。どうしてもずれが出ると修正が後手に回るためです。

 

戦術的にはスペインの攻撃が5人がDFラインの間で動くため、後半は同数のDFとするということで5バックにして対応しました。ただ、やはり中盤での優位性もそうですが、DFラインからのパスでの崩しもあるのでうまく対応できていませんでした。

コスタリカもできるだけスペースを与えないということはしていましたが、パスにより高速で揺さぶられるため後手に回ってしまったところがあるかと思います。

 

 

 

 

カタールワールドカップ アルゼンチン VS サウジアラビア サウジアラビアの戦術

カタールワールドカップ アルゼンチン VS サウジアラビアについて
書いていきたいと思います。ただし、この記事では

サウジアラビアがどんな戦術をとったのか、なぜなのかを考えてみたいという趣旨でかきます。まずはスタメンです。

アルゼンチンVSサウジアラビアスタメン

アルゼンチンVSサウジアラビア

 

この試合は驚き・衝撃を世界に与えたと思います。
歴史的といっていいと思います。すでに報道が相当数されていますが、戦術的な部分を素人ですが書いてみます。

 

サウジアラビアは442のフォーメーションでした。ですがこのフォーメーションで

どう戦うのか?

この戦いかたがサウジアラビアが一つ驚きを与えたところだと思います。

試合前であれば力量の差などから、サウジアラビアが引いて守備をして少ない

チャンスを決められるかどうかが勝ち筋だというのが大勢を占めていたのではない

でしょうか?少なくとも私は、そう思っていました。

 

サウジアラビア視点で考えた場合

試合展開自体はアルゼンチンがボール保持(ポゼッション)する展開になる

世界有数のタレントを誇る。特にメッシを擁する攻撃陣

ということを念頭に

最少失点で抑える(失点0の時間をできるだけ維持)

得点される可能性が高いことは想定する。

攻める段階でもカウンター主体で少ないチャンスをものにする

というような組み立てになると思っていました。

ですが実際の試合は、

サウジアラビアがかなりDFラインを高くとる

・FWは無理にDFのボール保持に対してプレスをかけない・追わない

・全体といして中盤を密にする(FWとDFの間を狭める・コンパクトに)

サウジアラビアの戦術

サウジアラビアの戦術

 

というものでした。

狙いはアルゼンチンが最も強いポイントである中盤を抑え込むということでしょう

とにかく中盤では自由にはさせないというところになります。その意思は画面を

通してもはっきりと伝わってきました。

ここが一つの基本的な戦術の重要なポイントだと思います。

結果的にアルゼンチンは中盤を飛ばしてDF裏のスペースを突く戦い方になりました。

ここでもう一つのポイントがオフサイドトラップと言ってよいでしょう。

DF裏に出させればオフサイドにすることができる。オフサイドを取れれば攻撃を

無効化できるという考え方です。実際に前半で7本のオフサイドをとっています。

もちろん、普通に考えればこのことは実現は可能ですが、アルゼンチンが相手であればこの手段は難しいと考えるでしょう。

オフサイドにならないようにDFと駆け引きを巧みにされるでしょうし。

アルゼンチンの攻撃力を考えれば、DF裏にうまく入れば致命傷になるのは明白です。

 

試合をどう戦うかを考えた場合

・リトリートを基本として守備・カウンター

・中盤をコンパクトに、DFラインを上げオフサイドトラップを仕掛ける

という中から、DFラインを上げオフサイドトラップというのが総合的に考えた結果、可能性があると判断したということになります。

 

ただ、言うは易く行うは難し実現できるレベルに持って行ったのは監督の手腕によるのだと思います。

 

サウジアラビアの戦術は戦い方として一つの方法として可能性があるような気がします。リトリートするということは守備が固いとは言え、得点を奪うには難しいというデメリットも存在します。

決定的なのは基本的には自陣での守備を求められます。守備の人数で基本的には優位になるとはいえ、自陣ゴールまでの距離が近くなるため距離的には不利となります。

もう一つ攻撃面でみると、相手ゴールから遠いということです。攻撃段階では相手守備陣が少ないという数的な優位を取れるとは言え、距離的優位はやはりなくなります。

この点を踏まえると、自陣ゴールから遠くするためにも、DFラインを押し上げていく
つまり守備をするエリアを自陣から遠くするというのは理に適うと思います。

突き詰めると中盤を無効化する意図をもって中央と中盤のエリアで戦い、DF裏はオフサイドを取るということを行えれば十分に戦えるということになります。

近年は即時奪還・トランジションを意識した攻守・ショートカウンターが強豪国の主流ですが、強豪国でない場合に相手を倒すとしたら、リトリートで耐えるということではない選択があるということを示したのかもしれません。

 

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カタールワールドカップ開幕 カタール VS エクアドル

カタールワールドカップが始まりました。
多忙につきブログ更新ができていなかったのですが書いていきたいと思います。

カタール代表は開催国として、国を挙げて育成を進めて大会に臨んでいます。
アジアカップは日本に勝利して優勝しました。
サンチェス監督が落とし込んだ戦術、組織がどういったものであるかが、
私個人としては注目ポイントでした。

エクアドルは若いチームということと、南米予選をストレートで進んできました。
南米を勝ち抜くので侮れないチームではないでしょうか?

 

カタールVSエクアドルスタメン

カタールVSエクアドル


試合全体について

試合展開としてはカタールが開催国ということもあり優勢に進行するのではと
個人的には思っていました。
開催国の意気込み、プレッシャーなのか落ち着かない入りだったかと思います。
開始2分で、VARで取り消しになったもののエクアドルがゴールを奪っています。
試合全体としてはカタールが落ち着く前に、エクアドルが得点を奪い、そのままの
勢いで試合終了に持ち込んだ形です。

エクアドルについて
エクアドルは個人技が南米チームらしく高いというのと、役割や戦術が相当に落とし込まれていると思います。基本フォーメーションは442。

エクアドルの守備面では、中盤・ミドルサードのスペースで奪いきるといところは強く意識していたと思います。
DFラインは押挙げておき中盤を密にすることで、カタールの中盤がうまく機能しない状態を作り上げていました。個人的にはエクアドルの20番が非常にうまく相手を消していて、中盤の優位性を作っていたと思います。

トランジションも優れていて守備から攻撃の切り替えが早いというところがあります。
中盤でボールを奪うと、その瞬間から攻撃陣が複数で前を向いてスペースに走るが徹底されている。
基本的にはアタッキングサードよりでボールを奪えれば攻撃に瞬時に切り替えていて
守備が一瞬遅れる時間を攻撃に利用できている。自陣のディフェンスよりで奪えば無理に攻めずにパスを回すことに切り替えるが具体的に実現できていると思います。

この一試合ではわかりませんが、中盤で奪いきりショートカウンターというのが
落とし込まれているので他の試合でどこまでできるかがグループリーグ突破のカギになると思います。


カタールについて
試合開始15分までは全体的に落ち着かず、後半の入りで少し持ち直しましたが
全体としては序盤で試合が決してしまった印象です。
開始早々に点数を取られてしまったというところがゲームプランを狂わせた形ではあるのですが、全体としてエクアドルが自力に勝る展開だったと思います。

個人個人の局面と戦術面でかみ合わせがわるかったというのはあります。

ベースは5-3-2だと思います。
基本的にはディフェンス時は5枚、攻撃時は3枚の可変ですが、中盤でボールを奪われるとスペースを使われる、空いているレーンに侵入されるというのが多くありました。

ボランチの両サイドに空間が開くイメージです。攻撃から守備の際にサイドバックが対応するか、中盤のサイドが対応するかというところがかみ合っていないのか、スペースができてしまうというところかと、特にエクアドルにボールを取られた際に戻る局面だとエクアドルトランジションの速さに追いつけないということと、個人で一枚をはがされると難しい状況になっている形です。
1点目などは流れの中で使われていました。


印象に残ったのはやはり、いかに人をずらして、スペースを空けるか、そこを使うか
ゴールが生まれた2点目も守備のずれ、守備の人の間を使う形でした。


今大会は交代人数が5人ということであり交代前提でペースを作るので
ある程度早い展開で強度が高くなりそうです。その意味では展開がスピーディーとなることが予想されます。

ではまた

試合レビュー J1 鹿島アントラーズ VS 湘南ベルマーレ 第18節

こちらも遅くなりましたが、湘南ベルマーレ戦について書いていきます。

セレッソ大阪との試合で勝利しましたが、上位陣を超えるためには勝利が必要です。

この試合ではスタメンを変更してきました。

鹿島VS湘南スタメン

鹿島VS湘南スタメン

土居選手が負傷ということで遠藤選手が、三竿選手は累積警告で永木選手に、左サイドは杉岡選手が入っています。

この試合鹿島はシュートチャンスなどは作っているものの、ゴールを割ることがなかなかできません。連戦の疲れも多少はあったと思います。
ですが、荒木選手の攻撃など期待させるものも出してましたし、まずは試合に勝てたことが良かったと思います。

最後の最後まで勝利をあきらめてはいませんでしたが、まさかのAT5分の内の4分でとは思いませんでした。

せば~~~

試合レビュー J1 セレッソ大阪 VS  鹿島アントラーズ 第17節

遅くなりましたが。試合レビューをしたいと思います。

セレッソ大阪が相手とあり、追撃する鹿島アントラーズにとっては6ポイントマッチとなります。セレッソは堅守と、前線の清武選手など技術のあるタレントがそろっています。この試合は鹿島の今季のサッカー、ザーゴの戦術が通用するのか?を図るには、
良い相手です。

セレッソ大阪 VS 鹿島アントラーズスタメン

セレッソ大阪 VS 鹿島アントラーズスタメン

 

試合展開としては鹿島が先行します。和泉がペナルティエリア付近で持ちシュート、相手DFのクリアをそのままファンアラーノ選手が押し込むという得点でした。
その後、セレッソのカウンターを受け同点となります。

 

鹿島は前線でのプレッシング、特にやはりトランジションを意識して素晴らしい展開をしていたと思います。プレー強度というかセレッソも堅守で持ち味は出してましたので相当引き締まった試合で、見るサッカーとしても楽しめました。

 

鹿島としては今季から意識している素早いトランジションをさらに継続する形で積み上げられるかが重要だと思います。今季から始めた戦術は今後のベースとなるのでじっくり習熟すると良いなと思います。

 

せば~~

試合レビュー J1 清水エスパルス VS  鹿島アントラーズ 第16節

清水エスパルスとの対戦について書きます。
まずはスタメンです。

清水エスパルスVS鹿島アントラーズ スタメン

清水エスパルスVS鹿島アントラーズ スタメン

スタメン情報や詳細は

J1 リーグ 2020 ライブスコア、試合結果、 サッカー 日本 - フラッシュスコア

を確認してください。

鹿島アントラーズはDFラインに町田・杉岡と2枚を変えてきています。DFラインが関川、永戸と同様の機能性、強さを見せられるかがポイントです。特に鹿島はサイドバックを高い位置に上げ攻撃の軸にしていくスタイルに取り組んでいて、左サイドの永戸は攻撃でポイントとなっています。杉岡がどこまでできるかも注目ポイントになります。

 

戦術面について

鹿島の戦術も形になってきました。特に意識的にトランジションに取り組んでおり、この試合の得点シーンも切り替えの速さからの得点となりました。このブログでも何度かかいてますが、ザーゴ監督となり序盤は結果がでていませんでしたが、続けることが結果になってきました。授業料だと思って最先端の戦術を落とし込んでほしいです。

この試合でも前回同様守備戦術について語りたいと思います。鹿島の守備についてはアタッキングサードでのボール奪取された後のトランジションはかなり意識をもってやっています。他のJのチームもハイプレス(高い位置からのボール奪取)を意識していると思いますが、攻守の切り替え発生時の収奪は鹿島のほうが高い印象です。

 

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実際に清水エスパルスも攻守切り替え時に奪おうとはしますが、組織立った形にはなっていません。(試合を通してハイプレス(高い位置から奪いに行く)という意識はあると思いますが、あくまで、攻守切り替え時の動きは活発ではない印象です。つまりは
清水側がどういうDFをしているかに注目して試合を見て、鹿島と比べると、人数がいてもボール保持者のプレーを制限するようなプレス、収奪するプレスが行えていないというのが印象です。

今回は鹿島のネガティブトランジションからの得点を振り返ってみたいと思います。

取り上げるのは1得点目です。

鹿島ネガティブトランジション

鹿島ネガティブトランジション

画像のシーンは、DFの町田が中央のエベラウドにグラウンダーのパスをしましたが、少しずれ、清水のDF岡崎選手にボールが渡った直後のシーンです。この時4つの動きが瞬間的におきます。

1.エヴェラウドが岡崎選手にプレス。
2.杉岡選手が同様にプレス、ボールを収奪に向かう
3.和泉選手はパスの受け手である清水の選手をチェックしつつ、パスコースを塞ぐ
4.レオシルバ選手がボランチの受け手となる選手へのプレスへの準備を始める

ボールがずれた瞬間に鹿島の選手は4人が動きます。まさにトランジションを意識して一気にプレスを仕掛けるという例です。

この後の動きとして、杉岡選手がボールをとりエベラウド選手にわたります。その後、レオシルバ選手にパスを渡します。その流れから得点となります。

守備へのトランジションの意識が高さが表れています。アタッキングサードの位置ですので取れれば得点ですし、もし取れなくても素早いカウンターを清水は仕掛けられなくなります。と同時に、
このプレッシングの中でレオシルバ選手の動きが注目です。仮にボールをとれなくてもかなり高い位置でボール保持者にプレスし攻撃を遅らせることはできますし、仮にボールを奪えれば次の攻撃の起点となるポジションに入れます。
ポジティブトランジション(守備から攻撃への切り替え)が早くなるとともにボール保持が容易になります。

今回は守備を起点に見ていきました。

せば~~~~~

 

試合レビュー J1 名古屋グランパス VS 鹿島アントラーズ

昨日行われた名古屋グランパス戦について書いていきます。名古屋グランパスはサイドを主戦場に試合を組み立てる特徴のあるチームです。鹿島としても両サイドバックがどれだけ相手を抑え込み攻撃を作れるかがポイントになります。

 

名古屋グランパスVS鹿島アントラーズスタメン

名古屋グランパスVS鹿島アントラーズスタメン

名古屋は前田、サントスなどがポイントであることと、金崎に縦に入るとポストの動きがされるので鹿島としては抑えたい部分です。

試合展開

立ち上がりは名古屋にシュートもありました。10分過ぎに雷雨により中断後、試合は落ち着いて展開していきます。先制点は鹿島です。クリアボールの処理をミスした名古屋のボールにいち早く土居選手が反応して1人をかわし、一気にドリブルで持ち込みます。その後土居選手のシュートフェイントなどを交えた、やさしいパスでエヴェラウドへそこで、シュートモーションからパスに切り替え和泉が得点を決めました。

2得点目も鹿島です。相手陣のアタッキングサードでボールが相手にわたりましたが、荒木が素早く戻り、ボール奪取、1人をかわしてレオシルバとワンツーで切り崩し、シュートを決めます。

名古屋は攻めにでます。1得点は、鹿島の関川がパスをミスし名古屋ボールに、交代で入った相馬がシュートを打ちますが、ボールがDFにあたりますが、そのボールがちょうどいいパスになり名古屋が決めます。

ここで2-1で鹿島がリードしていますが、チャンスをものにします。荒木のパスを受けた土居がパスを選択、相手に跳ね返りますが土居の左足シュートが決まります。

その後名古屋も攻めますが、鹿島が時間を使う試合運びで勝利をつかみます。

 

戦術的なお話

鹿島の守備面に注目します。鹿島の守備を見ているとどのような守備のルールがあるのかという点です。
鹿島は今季からポジショナルプレーに意識して取り組んでいます。そしてトランジションの速さを意識しています。
鹿島の守備時のルールとして下記が見受けられます。

1、アタッキングサードでボールを奪取された場合、素早くボール奪取をすべくボールと相手に対してプレッシングを行う

2.相手の最終ラインがボールを保持している場合には無理に追うことはない、陣形を整えて守る。(ミドル)

 

鹿島の2得点目はアタッキングサードでの守備⇒攻撃に移った良い例です。
収奪されたボールに対して一気に荒木が取りに行きます。この時、レオシルバも一気にプレスをかけます。ここで取れれば一気に攻撃に移れるというところでプレスを仕掛けるルールが徹底されているのでしょう。
基本的にこの前のプレーの段階で名古屋としてはパスする相手がマークされている状態となっているはずなのでロングボールで逃げるか、パスでかいくぐるかいずれかの選択になります。下記の図で水色が名古屋ですが、鹿島の選手がそれぞれ相手にマークについている状態、あるいはボールが入れば一気に奪える位置に入っています。

鹿島2得点目のプレッシング

鹿島2得点目のプレッシング

名古屋にその選択肢のいずれかを迫る時点ではめている状態にはなります。仮に荒木がボールを奪えなくても、高い確率でボールを収奪できる状態にあります。ボールの追い方を見るとボールの受け手を制圧する形であると思われます。基本的に荒木が保持者にいっていますが、レオシルバは隣の選手を意識してプレスに入っています。あくまで受けてを潰すのが共通ルールと見えます。

 

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現代サッカーでは特にトランジション(攻撃から守備、守備から攻撃の切り替え)を素早く 行うということが行われています。海外では各クラブが実践しています。ゲーゲンプレッシングなど注目されましたが、プレス位置、プレスをかける際の考え方など様々な形があります。

 

2の相手がボール保持している場合についてです。相手の守備陣がボールを余裕を持って保持している場合には相手のボールを保持者に対して牽制する意味で追いますが、基本的には深追いをしません。その分、FWからDFまでの密度は濃くする形なのと、縦へ通すパスには意識高く防御するというのが見られています。基本的にはオーソドックスな4-4-2の守備を展開します。

鹿島は2段階での追い方を基本としています。あくまで攻撃しながら切り替え時にも即座に対応できるポジションをとっていくところで相手へのプレッシャーをかけ続けるように対応しようとしているように思います。また、基本的には伝統の守りかたで跳ね返すというのが基本にあるというところがあります。守備時間も苦手としない伝統のメンタルを残しつつ攻撃時に即座に奪取するということができれば、さらに上位を目指せそうです。

せば~