カタールワールドカップ 日本 VS クロアチア 試合レビュー 戦術三苫をうまく封じられた。よりアップデート

個人的な意見を書いていきます。

本当に悔しいです。ただ、もう今までとは違い、相手も日本を脅威だと思い
きちんと対策を打ってくるということ、そこは決定的に今までとは違うと思います。

日本サッカーが進化しているから壁に当たるわけで、
日本の現在地がわかったと思います。
悔しいですが、課題は課題として次の大会で超えていくということかなと思います。

クロアチア代表にも感謝ですね。よい試合でした。

ここから、負けた試合のなぜというところで、個人的に思うところを書きます。

前提として90分+延長30分での内容を書いていきますし、課題だと思った点
?となった点を書きます。

 

スタメン

日本VSクロアチアスタメン

日本VSクロアチアスタメン

日本は3バックでの入りです。他のメディア、記事などでも触れられていましたが
3バックから、前線からの守備で入りリズムを作っていくということが狙いだと思います。
怪我、コンディション不良の選手を除き結果も伴ったベストな布陣かと思います。
浅野選手を後半、三苫選手後半というのはドイツの采配と同じ形です。

前半でよければそのまま勝ち切る、ダメであれば攻撃態勢に入るというゲームプランを今大会の基本としていますので、その入り方でした。
ただ、結果としてPKの末での敗戦になっています。

今回はいくつかの個人的に課題と思われる点、?という点を書きます。
1.クロアチアのクロスからの失点
2.後半の交代・フォーメーション
3.三苫選手の攻撃の活用とクロアチアの対策


1.クロアチアのクロスからの失点について

 

クロアチアの攻撃パターンにはまりました。もう少し距離を詰めていたらクロスは
上げられなかったのかなと思います。
このブログでも試合前の予想・レビューでも書きましたが、クロアチアはえぐることができないなら、クロスを早めに上げるという深く進むにこだわらないところもあります

実際に欧州予選の得点シーンなども見ると、クロアチアは前線に人がそろえば、
早めにいれる傾向もみられています。
日本代表に高さで戦うというのは予想されていたことです。


2.後半の交代・フォーメーション

 

日本は失点してからの交代でアクセルを踏んだと思いますが、そもそも
リードして後半を折り返したときにどういったゲームプランとするのかというところは
現状維持だったと思いますが、先にアクションを起こすこともできたのかなと思います。
あくまで先手を打つという意味です。確かに失点までは動きずらいという状況はわかりますがプランをどうするべきかというのはあります。追加点を取りに行くのか、守っていくのか。延長に入るのであればフレッシュな選手を全部出す。
というものもあったと思います。守備・攻撃両面でフレッシュであれば
アドバンテージは生み出せるので。26人を選びその中で使うのであればだれを出してもよいという判断もありだと思います。


交代については

62分 ブルーノペトコビッチ選手(FW)→アンテブディメル選手(FW)
64分  長友選手→三苫選手、前田選手→浅野選手
68分 アンドレイクラマリッチ選手(FW)→マリオパシャリッチ選手(MF)
75分  鎌田選手→酒井選手
87分  堂安選手→南野選手
99分 マテオコバチッチ選手(MF)→二コラブラシッチ選手(MF)
99分 ルカモドリッチ選手(MF)→ロブロマイェル選手(MF)
105分  守田選手→田中選手
105分 イバンペリシッチ選手(FW)→ミスラフオルシッチ選手(FW)
105分 アンテブティミル選手(FW)→マルコリバヤ選手(FW)

という流れです。

交代枠は延長は1人追加され合計6名まで変えられます。たあ、クロアチアは枠を使い切ったのですが、日本は使い切りませんでした。
変えることが難しい、人がいないというところ(安定を崩すわけにはいかない)はあるにしろ、戦況を把握したうえで交代をするというのはあり得たのではないかと思います。

3.三苫選手の攻撃の活用とクロアチアの対策

戦術三苫というワードが生まれたのですが、戦術に組み入れるにはもう少し緻密な
パターン化、戦術的落とし込みが必要だったと思います。
日本はボール非保持の場合での崩しが弱点です。
実質コスタリカにはボールを持たされた状態では攻めきれなかったですし、
アジア予選でも持たされると崩しきれないというのは実際のところえす。


具体的にはボールを三苫選手に運ぶところだと思うのです。
三苫選手をどのエリアで勝負させるのか、そこから逆算して三苫選手へどうパスを出すかというところです。

クロアチアはきちんと三苫選手に対しての対策を打ち出していました。
もっとも顕著なのは三苫選手を陰に置く、パスコースを限定した守備だったと思います。少なくともこの動きでその攻撃力を半減させることができています。
そのうえで入ったらディフェンスをする。という2段構えでした。

逆にいうと、三苫選手にボールを入れるまでに経由地を作る必要があったのだと思います。左でゲームを作れないというのがベースだと思います。トップのワイドに張るイメージの場合、ボランチ、トップ下との連携で高い位置を取るなり、そこに持っていく必要がありましたが、そこができていない。三苫選手はボールを受ければ仕事可能なのですから、そこにボールをいかにいれるか。
そこを考えてパターンを一つ作るべきかと思います。その攻撃パターンから派生パターン、そこから、選手個人のセッションという型破りができるわけです。
そういったところは工夫するとより相手に脅威となるのではないかと思います。

その意味ではパスを出す側としての改善するべきところもあるかと思いますし
フォーメーションを変える(立ち位置を変える)ことで変化させることもあるのではないかと思います。

352とするなどもありますし、パサーを入れるというのもあるかと思います。
左サイドの攻撃に比重を置きに行くというバランス調整もあるかもしれません。

改善することは三苫選手ではない場合で、左サイドの攻撃の厚みが増すことになるとも思います。