今日はサッカー守備戦術シリーズとして、ハイプレスについて書きます。ハイプレスは近年、サッカー解説でもよく発言される言葉ですし、Jリーグのチームでも採用されている戦術です。
ハイプレスとは?
一言でいえば、前線から積極的に相手ボールを奪いにいく戦術となります。ハイプレスは前線が相手ディフェンスラインにボールを奪うべくプレスをかけます。と同時に2列目、3列目、ディフェンスラインも上がり全体をコンパクトにし、相手陣内で守備を行います。
よく前から取りに行け、前からの守備と言われますが、それがハイプレスです。実際にはアタッキングサード・ミドルサードの相手陣内側での守備を行います。ハイプレスをなぜ行うのか?そこにメリットがあるのです。
ハイプレスのメリット
- 相手ゴール付近でボールを奪えた場合、ゴールやチャンスが訪れやすい
- 自身のゴールから遠い位置で守備を行うので奪われてもリスクが低い
- 相手のビルドアップを制限できる
です。相手陣内で積極的にボールを奪うこと、そして相手ゴールに近い位置でチャンスにつなげることができるという意図からこの守備戦術が行われます。
ハイプレスのデメリット
ハイプレスのデメリットとしては
- ディフェンスラインも全体的に上がるので裏に広大なスペースが生まれる。
- 積極的に守備を行うので体力的な消耗がある
というようなものがあります。ハイプレスはメリットばかりではないということです。
ハイプレスを図にしてみる
ハイプレスはどのようなものか?図を使ってみるとわかりやすいです。最大のポイントは守備陣形をコンパクトに保つこと、スペースを埋めることです。よいハイプレスは図のようになります。
前線から守備を行い、全体的にコンパクトにするとともにスペースも消す形になっています。これにより相手はビルドアップがしずらい状況になります。このコンパクトにすること、スペースを消すことは非常に重要です。この戦術をとった日本代表の試合で、スペイン人の監督もコメントをしています。
日本はプレッシングを誤解している。スペインの名将が斬るブラジル戦|サッカー代表|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva
ではハイプレスの悪い例を図にしてみます。
悪い例でよくあるのは、前線は動くが、2列目、3列目はプレスがうまく行えていないケースだと思います。図に表すように中盤に大きくスペースが相手しまうということも見られます。このケースの場合、少しでもボールが触れられれば一気に守備が破綻していきます。現代サッカーは狭いスペースでのパス交換など技術が向上しているので、スペースがあることは非常に問題になります。
関連の記事で、守備戦術についても書いています。
せば~~~