試合レビュー J1 清水エスパルス VS  鹿島アントラーズ 第16節

清水エスパルスとの対戦について書きます。
まずはスタメンです。

清水エスパルスVS鹿島アントラーズ スタメン

清水エスパルスVS鹿島アントラーズ スタメン

スタメン情報や詳細は

J1 リーグ 2020 ライブスコア、試合結果、 サッカー 日本 - フラッシュスコア

を確認してください。

鹿島アントラーズはDFラインに町田・杉岡と2枚を変えてきています。DFラインが関川、永戸と同様の機能性、強さを見せられるかがポイントです。特に鹿島はサイドバックを高い位置に上げ攻撃の軸にしていくスタイルに取り組んでいて、左サイドの永戸は攻撃でポイントとなっています。杉岡がどこまでできるかも注目ポイントになります。

 

戦術面について

鹿島の戦術も形になってきました。特に意識的にトランジションに取り組んでおり、この試合の得点シーンも切り替えの速さからの得点となりました。このブログでも何度かかいてますが、ザーゴ監督となり序盤は結果がでていませんでしたが、続けることが結果になってきました。授業料だと思って最先端の戦術を落とし込んでほしいです。

この試合でも前回同様守備戦術について語りたいと思います。鹿島の守備についてはアタッキングサードでのボール奪取された後のトランジションはかなり意識をもってやっています。他のJのチームもハイプレス(高い位置からのボール奪取)を意識していると思いますが、攻守の切り替え発生時の収奪は鹿島のほうが高い印象です。

 

kazuboy33.hatenablog.com

 

実際に清水エスパルスも攻守切り替え時に奪おうとはしますが、組織立った形にはなっていません。(試合を通してハイプレス(高い位置から奪いに行く)という意識はあると思いますが、あくまで、攻守切り替え時の動きは活発ではない印象です。つまりは
清水側がどういうDFをしているかに注目して試合を見て、鹿島と比べると、人数がいてもボール保持者のプレーを制限するようなプレス、収奪するプレスが行えていないというのが印象です。

今回は鹿島のネガティブトランジションからの得点を振り返ってみたいと思います。

取り上げるのは1得点目です。

鹿島ネガティブトランジション

鹿島ネガティブトランジション

画像のシーンは、DFの町田が中央のエベラウドにグラウンダーのパスをしましたが、少しずれ、清水のDF岡崎選手にボールが渡った直後のシーンです。この時4つの動きが瞬間的におきます。

1.エヴェラウドが岡崎選手にプレス。
2.杉岡選手が同様にプレス、ボールを収奪に向かう
3.和泉選手はパスの受け手である清水の選手をチェックしつつ、パスコースを塞ぐ
4.レオシルバ選手がボランチの受け手となる選手へのプレスへの準備を始める

ボールがずれた瞬間に鹿島の選手は4人が動きます。まさにトランジションを意識して一気にプレスを仕掛けるという例です。

この後の動きとして、杉岡選手がボールをとりエベラウド選手にわたります。その後、レオシルバ選手にパスを渡します。その流れから得点となります。

守備へのトランジションの意識が高さが表れています。アタッキングサードの位置ですので取れれば得点ですし、もし取れなくても素早いカウンターを清水は仕掛けられなくなります。と同時に、
このプレッシングの中でレオシルバ選手の動きが注目です。仮にボールをとれなくてもかなり高い位置でボール保持者にプレスし攻撃を遅らせることはできますし、仮にボールを奪えれば次の攻撃の起点となるポジションに入れます。
ポジティブトランジション(守備から攻撃への切り替え)が早くなるとともにボール保持が容易になります。

今回は守備を起点に見ていきました。

せば~~~~~