今日はプレッシングの型のパスコース制圧型を語ります。
この方法はペップ・グラウディオラが採用しているものです。
パスコース制圧型は、相手のボール保持者から受け手へのパスコースにポイントを置いた手法です。
プレッシングの際にボール保持者に圧力をかけると同時に、パスコースを意識したポジションをとるようにしていきます。そしてパスがされたらカットをする、パスをされなくともバックパス、または攻撃の遅延をする形を狙ったものです。
1.ボール保持者にプレスをかける。
第一段階ではボール保持者に圧力をかけます。ここではパスを誘発する程度、自由にさせない程度に圧力をかけます。パスコースに対してプレスをかけるべく各選手がポジションをとっていきます。
2.パスコースへのポジションへと移る
相手のパスをするであろうコースに対して意識的にポジション取りをします。仮にこの段階でパスをされたとしても、パスカットへ動くということもできます。ある意味でここで相手に対する罠を仕掛けるということになります。仕組まれた状態から次の段階につなげます。
3.パスコースを完全に塞ぐ
第三段階ではパスコースを完全に塞ぎます。この段階では相手はバックパスまたは
前線に大きく蹴りだすというところに追い込まれます。
第二段階では誘発されたパスのカット、第三段階では相手のカウンター、攻撃の遅延させるなど意図した組織的な動きだといえます。
この手法では相手のパスコースの予測をしながら動きます。人をとらえるのではなく、
コースとなるスペースに対してポジションをとるという手法です。
個別にみるとカバーシャドウの動きを局面にいる選手が行うということになります。
ペップはポジショナルプレーというものを意識しています。ポジションを重視した考え方が根底にあり、それはパスコースに対するポジションの予測などにも生かされていると思います。またゾーンディフェンスをベースとしているので、ゲーゲンプレッシングよりはボール奪取への積極性よりは全体のバランスを取りにいくという思想があると思います。
ネガティブトランジションを意識すると数秒内でのディフェンス、積極的な動きが必要となります。ペップの5秒ルールというものもありますが、5秒間で何らかの果実をとるということが重要です。
せば~~