守備戦術 プレッシングの型 スペース制圧型(ゲーゲンプレッシング)

今日はプレッシングの種類というか型の一つの、スペース制圧型について
書いてみます。ドルトムントが採用した。本家ゲーゲンプレッシングの型です。

 

kazuboy33.hatenablog.com

 

別に記事でもプレッシングについて書いてますが、その中の一つの内容です。スペース制圧型は一言でいえば、ボールを保持する相手のプレースペースを無くすということです。相手がドリブルもパスも難しくなるほど一気に複数選手がボール奪取をすべく相手のスペースに密集します。
このプレッシングには3段階があります。このステップを踏みます。

1.ボール保持する相手にもっとも近い選手がとにかくプレスに行く

第一段階

第一段階

水色の選手が矢印の動きをしてボール保持者に圧力をかけます。黄色のスペースがドリブルまたはパスを行えるエリアです。ボール保持者のプレーを制限する動きを第一段階で行います。

2.連動してパスコース(パスの受け手側)を消しに行きます。

第二段階

第二段階

水色選手が連動してパスコースを遮ります。第一段階と連動して動きます。この動きの際に仮にパスが出された場合にはパスカットを狙うことになります。
パスカットを狙うという段階でもあるのと、パスでプレスをかいくぐられるのを防止する狙いがあります。パスを成功されてはプレス失敗なので瞬間的に可能性を消していきます。

3.相手のプレースペースに侵入、密集してスペースを消します。

第三段階

第三段階

先ほどの段階から一気に密集します。黄色いプレースペースを狭くします。この段階だと相手はパス・ドリブルが難しくなります。


ゲーゲンプレッシングはそもそもの思想はカウンター攻撃を抑えるという狙いがあります。特徴的なのはマークを外してでも、スペースを狭める動きになります。
マークを瞬間的に外すためうまく運ばれると守備が破綻しピンチが訪れるというのが着点になります。


ただ、このプレスの意味としてボール保持者がボール保持や展開する余裕を消すことでカウンター攻撃対策、相手の陣内でボール奪取できればゴールをも奪える(可能性が高い)こと。つまりはリスクよりリターンをとるということが根本思想なんだと思います。

プレッシング一つをとっても、細かくみると3段階に分けられるということがわかるかと思います。プレッシングは組織だった守備戦術です。単にチェックに行くのではなく、組織で追い込むという方法だということです。

実演するには選手のポジショニング・戦術に対する理解がないと難しいです。
と同時に、どの型のプレッシングにも共通しますが、短時間でトランジション(ネガティブトランジション)をスムーズに行うべく攻撃段階から守備を考えたポジションをとる必要があります。


せば~~~