非常に見ていて素晴らしいと思った試合でした。
まず、アトレティコマドリードのホームである、ワンダ・メトロポリターノの雰囲気が最高です。
力も拮抗していてお互いにシュートを打たせないという展開でサッカーの面白さが詰まっていたと思います。
お互いいつものフォーメーションです。
試合展開
前半はお互い手堅い戦いになりました。シュートも数えるほどです。それほど
お互いが固い守備をしていました。前半でシュートらしいシュートは、
クリスティアーノロナウドのFKと、グリーズマンのFKです。それ以外は枠外ですし、
そもそもシュートが少ない展開です。
特にアトレティコマドリードの守備は特筆すべきものでした、攻撃力に優れる
ユベントスをもってしても攻撃が流れていかないという。守備では世界的なチームらしい素晴らしさです。(あとから語ります。)
後半は開始早々からアトレティコがチャンスを作りますが、ディエゴコスタがシュートミス、グリーズマンのシュートも防がれました。
戦術的視点のポイント
はっきりといいます。アトレティコの守備は本当に芸術作品であり、スキがない
世界最高に硬いと思います。
ユベントスがボールを奪っても、なかなか前に送り込めない、スピードを落とされる。
アタッキングサードに入っても堅い守備に破たんはないという、まさに最強の盾です。
守備のポイント
ミドルサードでの守備を取り上げます。基本アトレティコはグリーズマンからきちんとプレスをかけていく形で守備を敷きますし、リトリートするような形です。
その守備の中でもミドルサードを取り上げます。
アトレティコはミドルサードでの守備の場合、原則リトリートして守備の状態となります。前線からプレスをかけながら守備をしていきます。
このとき基本の基本かもしれませんが、ボールが存在するサイドに人を寄せ、
逆サイドは人が付かない状態になります。つまりボールのサイドに守備時にオーバーロードをさせて数的な有利さを作りつつ、ボールを出させない守備をします。
オーバーロード解説はこちら
逆サイドに展開されたらマズイ?のではと思うかもしれませんが、問題はありません。
逆サイドに展開する場合、ロングボールになるのでボールの移動時間が、ショートパスよりかかります(当然ですが)
ボールが移動する間に、逆サイドに寄っていくのです。また逆サイドに展開されても
時間的、距離的にも余裕があるので守備に戻ることはできます。
下手に崩されるよりリスクは低いとみているのです。
つまり、逆サイドは捨てる
それが守備の考え方です。
この左右の動きは美しいです。戦術好き、守備好きなマニアにはたまらないものがあります。
そしてもう一つ。
上下の動きも素晴らしいです。
どういうことかというと
画像が少し小さいですが、アトレティコマドリードは自陣のゴールが遠い場合には
ハーフとディフェンスラインの距離が長く、自陣のゴールに近ずくにしたがい、
どんどんハーフとディフェンスラインの距離が短くなります。
オレンジの線は自陣ゴールに近い状態ですが、明らかにミドルサード時より
距離が短くなります。
つまりコンパクトになっていきます。
スペースをとにかく消す、穴がないという鉄壁の守りです。
とにかく守備で左右と、上下の動きのメカニズムが素晴らしいです。
DAZNを見られる方はぜひ見てください。
この試合の、前半36分前後がこの動きがすべて見られます。
アトレティコマドリードは勝利しましたが、セカンドレグも楽しみになってきました。
ただ、アトレティコは累積イエローカードで出られない選手がいるのが気にかかります。
せば~~~