守備戦術としてリトリートについて語りたいと思います。
リトリートとは英語で撤退という意味です。この意味するところのとおり、サッカーのリトリートとは引いて陣形を整えて守る戦術を意味します。とにかく撤退して整えるところから開始します。
リトリートの基本
リトリートは引いて守るのですが単純に引けばいいというわけではありません。守備をする際に引いてからどのように、どこでボールをとるのか？という決めごとが必要です。単に引いてしまってもボールを奪取できないことになります。
基本としてはフォアチェックは一人などで行き、時間を稼いだ間に他の選手はスペースを埋めるべくゴール前に戻り陣形を整えます。フォアチェックに誰もいかないと簡単に攻撃を受けるので時間をつくる意味でチェックします。
リトリートの守備戦術をとった場合の攻撃手法
守備側は意図して引いてしまうため相手は攻めてくる必要があり、DFラインなどを上げてくる形になります。リトリートの場合には上がってくることで空いたスペースをついてカウンター攻撃を仕掛けます。リトリートした場合、相手ゴールへの距離も遠い為ロングボールからのカウンターで反撃が基本です。
リトリートに適したフォーメーション
基本的には最もバランスよくスペースを埋めることができる4-4-2となります。選手を配置した場合にバランスよくピッチを埋めることができ、DFラインとMFの間をコンパクトにしながらアタッキングサードを埋める形が適します。
3バックの場合には4バック程適さないです。3バックは基本的にDFはマンツーマンで守備をする陣形であり、中盤に枚数が多くして中盤での優位性を求める陣形です。
リトリートのメリット
基本的には引いてまもるゴール前に手厚く人を配置して守ります。引いた相手に対して崩して攻めていくのは難しいので、格上相手でも耐えて守り抜けばドローなどに持ち込むなど良い勝負をする可能性も高まります。
リトリートのデメリット
とにかく耐えきれるかというところです。引いて陣形を整えて守備をします。前から激しくプレッシングをしないのでどうしても相手にボールを持たれることが多くなります。攻められることに耐えられるのかというのがデメリットでもあります。
また先制点を取られた場合にリトリート戦術だと高い位置でのプレッシングをあえてしない状態なのでパス回しをされ時間を使われるという事がになります。
リトリート戦術を採用するチーム
たくさんのチームが採用しますが代表的にはプレミアリーグのレスターとなります。また、リーグアンのトゥールーズも4バックの場合に見られる戦術です。
※別の記事でトゥールーズの試合レビューもしていますが、4バックの際にはフォアチェックに一人が行っている間に他の選手が戻る場合が多くあります。
