試合レビュー データから見る アジア杯 日本代表 VS サウジアラビア戦 データ分析をしてみよう。

こんばんは。

アジア杯 日本代表VS サウジアラビア代表の試合について語りたいと思います。あまりにも衝撃的なポゼッション率が注目されいろんな見解の記事がありますが、データを見ながら、感想を書いていきたいなと思います。

スタッツ 日本代表 サウジアラビア代表

スタッツ 日本代表 サウジアラビア代表

スタッツを見るとほぼすべての面でサウジアラビアが日本を上回っています。
ポゼッション以外でも、攻勢をとっていたのはサウジアラビアであったことがわかります。(記事によりますがシュート本数15本を受けていたと)
またファール数は日本が多いです。
このスタッツだけ見ると相当攻撃を受けていたというのはわかると思います。

ポゼッション型ではなく速攻堅守型にシフトしていることを指摘しながらポゼッションが低いことがそれほど悪くないという見解の記事もありましたが、戦術などが変化していることはわかりますが、あまりに低いのではというのが小生の見解です。


もちろんポゼッション自体に意味はないと思います。勝敗を決する上で必ず高ければ勝てるというものではないです。戦術上の意味があるとすれば、ポゼッションは勝つための手段であるだけです。

ポゼッションを語るなら持たせているのか?持たれているのか?持たれている位置がどこであるか?というのは重要な点です。
自陣のゴールから遠いところで持たれている分には脅威は少ないので問題はないでしょう。ただし、自陣側で持たれているというのは脅威が多いことを意味します

ここでAFCサイトからヒートマップデータを参考にしたいと思います。

日本代表VSサウジアラビア代表ヒートマップ

日本代表VSサウジアラビア代表ヒートマップ

ヒートマップを見ると日本代表エリアに赤い部分が多いことがわかります。サウジアラビア陣地の両サイド部分が薄く(特にサウジアラビア左サイド)なっていることがわかります。このヒートマップを見る限り日本陣地側でボールを扱われていたことがわかります。

ボールタッチについてもデータがあったので見てみましょう

日本代表VSサウジアラビア代表ボールタッチ

日本代表VSサウジアラビア代表ボールタッチ

こちらを見ると

ということが言えます。

 

スタッツやヒートマップ、タッチ位置を見ると数字以上にボールを持たれ、
攻められていたということがはっきりとしてきます。

 

では守備・攻撃に分けてもう少し見てみます。

守備について

試合結果として勝利はしました。勝てばいいといえばそれまでですが、
戦術として堅守速攻をベースに意識して試合を運んだのか??ということは少し疑問がわきます。
持たせていたという認識で進めていたなら、ヒートマップ・タッチ場所から見ると
リスクをとりすぎというかセンスを疑うレベルです。

シンプルに考えて、サウジアラビア側で持たせているならばリスクは低いのですから、持たせるというならゴールから遠い位置に持たせたほうがいいです。

守備のルールとしてプレスの位置、どこでボールをとるのか?ということ、少なくともボールをとる為のプレッシングなど崩壊しているように見えます。

よく言えば、ゴール前でよくCBが踏ん張った、何とか守り切ったという言い方になると思います。

 

攻撃について

攻撃はサイドを突いた攻めが全くできていないということがあります。ヒートマップを見てもサイドでのプレーはできていません。さらにオフサイド数を見ると日本は0です。つまり裏をとるような攻撃戦術を実現できていないということも言えます。カウンターアタックを念頭に置いていたとしても0という数字はいかに攻撃ができていなかったかということの証明です。サウジアラビアの守備陣は楽していたでしょう。

守備に忙殺されたとしても攻撃ができていなかったということがあるのかもしれませんが明らかに有効な攻撃を仕掛けていなかったことも言えると思います。

 

改めてデータを見るとポゼッションが低いという以上に、攻められていたことがはっきりとしますね。守備にも攻撃にも問題があったとしか言えません。


サウジアラビアであったこと、幸運が重なったから勝てたかもしれませんが、確実に各上が相手であった場合には敗北していた可能性が高いと思います。


明らかに余裕を持った状態ではなかったと思いますし、戦術的にも破たんしていたと思います。

試合内容が悪くても勝つというにはほど遠いと思うんですよね。

みなさんはどうおもいますか?
コメントお待ちしています。

せば~~~~