Packingレートを知っているだろうか?
Packingレートはドイツで開発された指標で、パスで何人の相手を通り越せたか
というものをポイント化したもの。
Packing - Outplaying Opponents in Football
「パッキングポイント」という考え方がドイツで考案されているという。
「ボールポゼッション率では、実際に相手を崩せているかがわかりません。それを踏まえて考案されたのが『パッキングポイント』というものです。これは、1本のパスで何人の相手選手を飛ばすことができたか、を計る指標です。
選手Aが選手Bにパスを通し、Bが前を向ければパッキングポイントはAとBについてそれぞれ6ポイント計上される。Bが前を向けなければ、6ポイントの20%、すなわち1.2ポイントが計上されることになる。
引用:
ハリルJに必要な人材。「持たされること」への懸念。パッキングポイントという評価軸【データアナリストの眼力】 | フットボールチャンネル
元ドイツ代表選手のシュテファン・ライナルツが考案したポイント。元選手が生み出すだなんてさすがプロだなと思う。
Packingレートではパスを通し何人を飛び越せているか?ということをポイントかしているのでポイントが高いということは
- 攻撃時の縦パスが数多く成功している
- 攻撃時の質が高い
ということがわかる。横パスは飛ばせる人数が少なくなる。ゴールへ直結しないケースが多いパスとなる、テレビで見ていても縦方向のパスのほうがゴールに近づいていくことがわかるので、理解しやすい。
ポイントが低いということは相手の守備の評価ということにもなる。パスを通させないプレス、守備位置、前を向かせることが少ないということで守備の評価にもつながる。
さらにPackingレートでDFに着目したものをIMPECTという指標がある。守備の最終ラインにおいて何人が飛ばせたのか?という指標。攻撃側であれば飛ばせた相手DF数、守備側であれば飛ばされた見方DF数ということになる。
これらの指標でサッカーを見ていくと面白いと思う。ただしこの指標は結果を表したものなので予測的ではない。(TOTOなどには使えない。参考になるのかもしれないが)
もう一つ言いたいのは、ドイツサッカーの積み上げの厚さがすごいということ。Jリーグの選手は選手引退後サッカーコーチなど、監督になることが多いと思う。ドイツのように統計学やデータ分析などの分野でも選手が生み出す、活躍するという土壌を早く構築しないといけないのではと思う。