試合レビュー マンチェスターシティ VS チェルシー プレミアリーグ第26節 大差がついた試合でした。

プレミアリーグ第26節のマンチェスターシティvsチェルシーの試合レビューを
お送りします。
この試合は歴史的大差の試合となりました。ニュース記事やいろんなメディアで伝えられているとおりです。

試合前はここまでの大差がつくというよりは均衡した試合を予想していましたが、
ここまでとは思いませんでした。
6-0というスコアは想像を超えています。チェルシーはここ最近は、良いとき、悪いときの波がでていること、ジョルジーニョ対策が取られていることもありました。
ですが、前節はハダースフィールド戦で大勝したのでここまでとは思いませんでした。

では試合のレビューをします。まずはスタメンから

マンチェスターシティ vs チェルシー スタメン

マンチェスターシティ vs チェルシー スタメン

スタメンは図のとおりです。チェルシーイグアインがスタメンとなりました。
マンチェスターシティはアグエロがスタメンに入ります。アグエロは調子が上がっているということでしょうか。

試合は早い時間帯から動きます。1得点目はフリーキックからの得点でした。はっきりといってこの1得点はチェルシーにとっては不用意な、何の意味もない得点でした。
マンチェスターシティは油断しているところを突いているだけです。不用意でした。
自分たちとほとんど差がない相手に1点ビハインドはきついです。

ここから、マンチェスターシティは攻勢を強めます。試合を見ていて思ったのが、
チェルシーの選手がワンテンポ遅いこと、たぶんほんの数ミリ秒ですが、体が重いのかコンディションによるものなのか、マンチェスターシティの選手のほうが動けている印象です。もしかしたら戦術理解の差なのかもしれません。

ここからはアグエロが爆発します・・・。シウバのドリブルからのパスを外した分は
帳消しにする動きです。これはYoutubeとかで動画見てもらえればすごさがわかります。

 

戦術的な視点でのポイント

両チームともにポゼッションをしながら攻撃を仕掛けていく戦術を持っています。
ペップ、サッリの両監督が考えるポゼッションサッカーです。
ただこの試合は完全にペップが勝ちました。
マンチェスターシティのほうが高い位置からのプレッシング、ボールの奪い方というところが戦術的に落とし込まれている印象です。チェルシーの選手がボールを持つと
すぐにチェックに数人が連動して動きボールをすぐに奪い切ります。
攻守の切り替え(トランジション)が素早かったです
トランジションの解説は以下から。

 

kazuboy33.hatenablog.com

 
中盤はシティのプレッシング、トランジションによりチェルシーの中盤はこれにより制圧されました。カンテ、ジョルジーニョ、バークリーが機能しません。

一方で、チェルシーはプレッシングが曖昧でした。高い位置からとりに行くというよりはミドルゾーンとディフェンシブゾーンの昼間エリアで奪っていく戦術だとは思いますが機能しませんでした。シティに比べたら相当緩く見えました。

 

マンチェスターシティのディフェンダーへのプレッシング

マンチェスターシティのディフェンダーへのプレッシング

上記のようにチェルシー(濃い青)のディフェンスラインがボールを保持すると、
アグエロ含めプレッシングを発動します。この場合ボール保持者に近い、センターバックサイドバックそして中盤のチェルシーロナウジーニョ、など近い位置のミッドフィルダーにもチェックをします。
基本的な動きではありますが、かなりの強度でプレッシングをかけ追い込みます。
どこで詰めるか?どこでボールを奪取するか?は全体チーム戦術できめる部分です。
その戦術に合わせたのでしょう強度高くマンチェスターシティは追い込みます。
この場合ボール保持者はゴールキーパーか?前にロングボールか?を迫られます。
ここでロングボールとなると奪われるということになります。
チェルシーはここで回すことができないのと、ロナウジーニョの受け以外の選択肢が少なくなる傾向がみえました。

良いときのチェルシー

良いときのチェルシー

チェルシーが良いときは仮に同じ局面でも、早めに動かしていきながらオレンジ色のトライアングルを作り、パスを中盤まで送り込めます。いなす感じでかわせるのです。
上の図はあくまでイメージですが、三角形を作りパスコースを増やしながら回していくことができていたイメージです。


今日の試合は、プレッシングがかなり効いていたのと、中盤に落ちてきてというところも、なかなか安定して入りませんでした。ある意味、アザールが存在する左サイドのは戦術的にボールが入らないようにしていたかもしれません。

それでもアザールにボールが入るとボール保持しながら攻撃をシュートで終わるということが多かったです。4人を相手にシュートまでもっていくのは相当すごいと思いますが・・・
全体的にシティのプレッシング、高い位置からの展開がはまった試合だったと思います。


サッリ監督はどう立て直してくるか、この試合で相当、心がおられたと思うので、
メンタルを高めてこられるか、マンチェスターシティ相手の対策がでるのか、
いろいろ注目です。

試合ハイライトはこちらでもみれます。

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せば~~~~~